津有(つあり)地区の米づくり
頚城平(くびきだいら)の真ただ中 青垣(あおがき)めぐる山脈(やまなみ)を
紫とほく(遠く)霞(かす)ませて 土肥(こ)え水の利(り)を得(う)れば
野は萬頃(ばんけい)の目もはるに なびく黄金(こがね)の稲の波
【戸野目・上雲寺小学校 校歌1番】
訳しますと
頚城平野(高田平野)の真ん中、青い垣根のように取り巻く山々は紫色に遠く霞んでいる。
土地が肥えて水の便がよいので、野には広々とした田んぼが眺めよく広がっている。
そこには(秋になれば)金色の穂が風になびいて波打っている。
【訳 : 第13代上雲寺小学校長 高山 和雄】
津有は、上越でも有数の米所として知られ、10ha(ヘクタール)以上の耕地を所有する大規模農家がたくさんあります。また、上越市で唯一の農事研修施設「
上越市ファームセンター
」があります。
近隣の稲田には「
北陸研究センター(旧北陸農業試験場)
」、戸野目には「
カントリーエレベーター
」があり、上越市の米作りを支えている地区の一つです。
校歌に表現されているように、津有の人々は古くから自然を愛し、自然の恩恵を受けてきました。まさに、田んぼ、そして、そこで作られる米と共に生活をしてきたと言えるでしょう。
津有の自然はそこで生活する人をやさしく包み、またあるときは、私たちに厳しい試練も与えてきました。
そんな、津有の米作りについて見てみましょう。